いつ大腸カメラ?
大腸に関係する病気で、最も注意しなければならないのは大腸がんです。同疾患は50代を過ぎる頃に罹患率が上昇するようになります。ちなみに日本人女性のがんで死亡した原因の第1位は大腸がん(男性は2位)です。また各自治体で行う、便潜血検査による大腸がん検査は、40歳以上の方を対象にしています。発症初期は自覚症状が現れにくいのですが、早めに発見し、治療に努めることができれば、完治する可能性は高くなります。
これまで大腸に何も症状がないという方は、各自治体の大腸がん検診の対象となる年齢、つまり40歳を過ぎた頃から大腸カメラを受けられることをお勧めします。その結果、何も異常がなければ、大腸カメラは3年に1回程度の間隔で受けられるようにしてください。ポリープが発見され、内視鏡治療を行った方は、1年後に再度大腸カメラを受診してください。
なお以下の症状が続いていて困っているという方は、年齢に関係なく、大腸カメラを受けられるようにしてください。
- 腹部にハリ、しこりがみられる
- 体重が急激に減少した
- 便潜血検査で陽性と判定された
- 便に血が混じっている
- 便通異常(便秘、下痢)に悩んでいる
- 便が細くなった
- 腹痛が慢性的に続いている
- 残便感がある、排便の回数が増えた など