ポリープ切除

ポリープ切除のイメージ写真

大腸内視鏡では、検査中に発見したポリープをその場で切除することも可能です。そもそも大腸ポリープとは、大腸粘膜から発生するこぶ状のもので、腫瘍性と非腫瘍性に分けられるのですが、腫瘍性のケースでは悪性腫瘍、いわゆるがん化することがあります。比較的大きいとされるポリープはがん化しやすいです。また大腸粘膜から直接がん化することもあります。この場合は、こぶ状にはならず、粘膜上は平らで、窪んだ状態になっています。

内視鏡検査でこれらのポリープが発見され、良性と悪性の区別がつかない、将来的に大きくなってがん化する可能性があるとなれば切除の対象となります。こぶ状のポリープ型であれば、内視鏡の鉗子口の部分に装着した輪っか状のスネアをポリープの茎の部分に引っかけて、締めつけた上で高周波の電流を流して切除するポリペクトミーを行います。また平坦な悪性腫瘍の場合も内視鏡を用います。この場合、がんの真下の部分で薬剤を注入して、その部位を隆起させます。このような状態でスネアを引っかけて、ワイヤーを締めつけていきます。その後は茎の部分に向けて、高周波の電流を流して焼灼することでポリープを除去します。これを内視鏡的粘膜切除術と言います。なお、検査とポリープ切除を同時に行うと40分程度の時間が必要となります。