いつ胃カメラ?

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胃カメラをどんな時に受診した方がよいかのタイミングですが、例えば消化器症状がみられている場合です。具体的には、胃が痛む、胸やけがする、吐血、嘔吐・吐き気、健診などで行う便潜血検査の結果で陽性が出たなどです。このような状態というのは、原因を速やかに特定させる必要があるので、若い世代であっても用いるようにします。小さな病変も発見しやすい胃カメラによる検査は有用と言えます。

また、これまで胃などには何の症状もなかったという方も40歳を過ぎた頃には、定期的に内視鏡検査を受けた方が良いでしょう。

ちなみに各自治体が実施する胃がん検診は、40歳以上を対象としています。その場合の検査内容は、40代の頃は胃部X線検査(バリウム)のみですが、50歳以上になると2年に1回の頻度ですが、胃カメラが選択できるようになります。

なお胃がんは、早期に発見できることができれば、治癒率は高いとされ、5年生存率は90%を超えるとしています。ただ初期に自覚症状は出にくいので気づきにくいです。ちなみに初期で気づく多くのケースというのは、定期的な胃カメラでの検査によるものです。バリウム検査の方が体力的な負担は楽とされていますが、詳細な検査が必要となれば胃カメラ検査を行うことになります。

胃カメラによる検査の頻度に関してですが、これまでにピロリ菌に感染したことがなく、何の異常もみられないのであれば、2~3年に1回の間隔でも十分です。ピロリ菌に感染している、あるいは過去に除菌をされている経験のある方は、1~2年に1回の頻度で同検査を受けられるようにしてください。